増田将大

Masahiro Masuda

Biography

1991年静岡県生まれ。現在は茨城県にあるシェアスタジオ、STUDIO航大を拠点に活動。モチーフを撮影し、その画像を同じ場所にプロジェクターで投影。再び撮影するという工程を繰り返し行い、複数の瞬間を重ねることで時間の経過を視覚化しようと試みる。芸術祭やコミュッション制作では現地に取材に赴き、展示場所やその周囲の地域などで撮影を行い、サイトスペシフィックな作品制作も積極的に行っている。

Statement

増田将大の作品は、対象となる何気ない風景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷ることで、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出します。
増田は、幼少期に鑑賞した SF やホラー映画での体験を下地に、現実と虚構を画面に定着させ、時間を視覚化した作品を生みだしてきました。我々の生きている時間は、一瞬一瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起しています。
このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、絶対的な一つの視点など存在せず複数人の観客が存在し、多くの瞳に多様な写り方をするように、一つのイメージもまた複数存在していることを示唆しています。

 

【学歴】

2020 東京藝術大学 大学院 美術研究科 博士後期課程
2017 東京藝術大学 大学院 美術研究科 油画・技法材料研究室
2014 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻

【主な展覧会】
2022 「Scattered and Connected」 MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2022 「散在し接続されている」 京都岡崎蔦屋書店 GALLERY EN ウォール・京都 岡崎
2022 「ANTENNA KODAI」 HIRO OKAMOTO・東京 渋谷区神宮前
2021 「Re:diffusion」 MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2020 「TIME TO CONVERGE」 MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2020 「Y-generation artists」 銀座蔦屋書店・東京 銀座
2020 「神宮の杜 芸術祭」 明治神宮ミュージアム・東京 原宿
2020 「VOCA展2020 現代美術の展望 新しい平面作家たち」 上野の森美術館・東京 上野
2020 「KODAI selected Artists with MJ」 MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2020 「Reflection」 GALLERY MOMO Ryogoku・東京 両国
2020 「Anthropocene」 GINZASIX 銀座蔦屋書店・東京 銀座
2020 「Layers」 ANAインターコンチネンタルホテル東京・東京 赤坂
2019 「Scattered time」 GINZASIX 銀座蔦屋書店・東京 銀座
2019 「A village of stories」 GALLERY KUROgO・香川 小豆島
2018 「 Moment’ s」 GALLERY MOMO Ryogoku・東京 両国

【受賞歴】
2017 東京藝術大学上野芸友賞
2014 CAF ART AWARD グランプリ
2014 GOLDEN COMPETITION グランプリ
2012 TURNER AWARD  グランプリ


Instagram:@masudamasahiro