竹中美幸

Takenaka Miyuki

 Biography

岐阜県出身。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科修了。東京を拠点に活動。主に透明な素材を用いて制作しており、光や影を取り込んだ平面作品やインスタレーションに展開。2023年には約400平米ある岐阜県大垣市スイトピアセンターのアートギャラリーにて市の主催による施設30周年記念事業の一貫として個展が開催された。またコミッションワークも多く手がけ、2023年開業の東急歌舞伎町タワー内109シネマズプレミアム新宿には、かつてその場所にあったミラノ座で使われていた物や記録をフィルムに焼き付け壁面10mに展示された作品「ミラノ座の記憶」があり現在もみることが出来る。

Statement

見過ごしてしまいそうな景や、物の記憶をそっと掬い上げ記録し、作品に昇華させられたらと思っています。 主に透明な素材を用いて制作しています。世界を透かす透明な物質は繊細な存在ですが、色彩を持つ透明な物質越しに視る風景は日常を少し変え、また、影の世界ではモノクロームな世界に色彩を与えます。それ自体は存在感の弱いものですが、弱いからこそそこに眼を向けた際の気づきも与えられればと思っています。また、レイヤー状にし光や影を取り込むことで、現在という時間も平面作品やインスタレーションに取り込んでいます。近年では35mm映像用ポジフィルムに直接光を感光させ、消えゆくメディアに消えゆくものの影を記録させた作品なども制作しています。その際は記録し、そこから派生する対象物の記憶や新たな物語につながることを目指しています。

 

【学歴】
2003 多摩美術大学大学院 美術研究科修了

【主な展覧会】
2024 神戸六甲ミーツ・アート / 六甲高山植物園(兵庫)
2023 個展「物語はつづく」 / 大垣市スイトピアセンターアートギャラリー(岐阜)
2022 個展「陰と陽と」 / アートフロントギャラリー(東京)
2020 清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE / 岐阜県美術館(岐阜)
2021.9-(継続) スズ・シアター・ミュージアム(奥能登国際芸術祭2020+、奥能登国際芸術祭2023) / スズ・シアター・ミュージアム(石川)
2019 個展「都市のさざめき」 / 新宿パークタワーギャラリー1(東京)
2018 クインテットⅣ 五つ星の作家たち / SOMPO美術館(東京)

 【主な受賞歴】
2020 清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 篠原資明賞 / 岐阜県美術館岐阜)
2012 シェル美術賞 島敦彦審査員奨励賞 / 国立新美術館(東京)
2010 トーキョーワンダーウォール2010 ワンダーウォール賞 / 東京都現代美術館(東京)

Instagram:@miyukitakenaka
Website:https://takenakamiyuki.com/