YOSHITAKA NANJO
略歴
1977年香川県出身。東京造形大学造形学部卒業。2017年に初めて珠洲を訪れて以来、奥能登の風景や歴史、人々の営みに関わりながら制作を続けている。土や砂、映像、光、音などを用いた絵画・インスタレーションを制作し、美術館、ギャラリー、劇場、芸術祭などで個展・作品発表を行う。作家活動と並行してキュレーター、アートディレクターとしても活動し、スズ・シアター・ミュージアムではアートディレクターを務める。
Instagram: https://www.instagram.com/nanjo_yoshitaka/
WebSite:https://www.nanjoyoshitaka.com/
作品への想い
珠洲で作品をつくる中で、私は風景だけではなく、そこに暮らす人々の営みや、その土地に積み重なってきた時間を感じてきました。土や古い道具、建物に残された痕跡には、それぞれの場所で過ごしてきた人々の記憶が刻まれています。スズ・シアター・ミュージアムでの活動を通して、能登のさまざまな風景や人の営みに触れ、そこから受け取ったものを作品として残してきました。今回の作品では、これまで珠洲で出会った風景や時間の一端を、仁和寺の空間の中で感じていただければと思っています。
制作活動への想い
土地に残された物質的・歴史的な痕跡を手がかりに、場所と時間の関係を絵画やインスタレーションとして構成している。制作にあたっては、対象となる場所へ赴き、地形や地層、土地の歴史、生活文化、そこに残る道具や建物などを調査する。その過程で見いだした土や砂、古い道具、建材などを素材として取り込み、場所に固有の物質と、そこから読み取れる歴史的・地理的な情報を、現在の空間のなかに配置する。土を顔料として用いる絵画では、採取した場所の性質を画面に持ち込むことで、風景を単なる視覚的な対象ではなく、時間の蓄積を含む物質として扱う。インスタレーションでは、映像、光、音、家具や道具などを組み合わせ、展示空間そのものを作品の構成要素とする。2017年以降は、土や砂を軸に音と光を加えた劇場型の作品を各地で展開し、奥能登では生活民具の収集・調査を基盤として「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」のキュレーションと演出を行った。近年は、個々の作品制作に加え、地域の歴史や文化を調査し、それを他者との協働や場の運営へつなげる活動にも取り組んでいる。過去を固定せず、現在の場所との関係から捉えることを重視する。
【学歴】
2002年 東京造形⼤学 研究科修了
【主な展示歴】
2025年 糸島インクルーシブ・アートヴィレッジ・プロジェクト「とまり大学」アートディレクション 九州大学、福岡
2025年 糸島国際芸術祭 糸島芸農2025 南条嘉毅×とまり大学 糸島市、福岡
2024年 個展「KAAT Exhibition 南条嘉毅展 地中の渦」 神奈川芸術劇場、神奈川
2023年 個展「senne」 ART FRONT GALLERY、東京
2023年 「PACT Zollverein」アーティスト・イン・レジデンス(bacilli ) ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群、ドイツ
2023年 「湖の秘密−川は湖になった」 市原湖畔美術館、千葉
2023年 「奥能登国際芸術祭2023」 さいはての朗読劇 スズ・シアター・ミュージアム 、石川
2023年 「Thailand Biennale Chiang Rai 2023」 《ZOMIA IN THA CLOUD》bacilli チェンマイ、タイ
2023年 「落山風藝術季2023 Amazing Pingting 2023」 看海美術館、台湾
2022年 「瀬戸内国際芸術祭2022」以後継続展示 沙弥島、香川
2022年 「せとうちの大気」 香川県立ミュージアム、香川
2021年 「奥能登国際芸術祭2020+」スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟、以後継続展示 スズ・シアター・ミュージアム、石川
2019年 個展「透ける表層、漂う大地」 坂出市民美術館、香川
2018年 「水と土の芸術祭2018」市民プロジェクト 小須戸ARTプロジェクト2018、新潟
2017年 「VOCA展2017」 上野の森美術館、東京
【主な受賞歴】
2022年 日本空間デザイン賞2022、博物館・文化空間部門 銀賞
2022年 香川県文化芸術選奨
