Cally Tan

キャリー・タン

Biography

1998年 シンガポール生まれ。
多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻大学院1年

染織の素材と技法を活かし、近代アートの文脈で作品を制作している。主に哲学や心理学、人類学における概念に基づき作品の制作プロセスと内容を探究している。日常生活に既存している染織物と同じ素材を使用することにより、鑑賞者と作品との更なる親密的な関係を作ることに着目している。

 

Statement

私は日常にあるものに目を引かれることが多い。今まで微かに存在していて見落とされてきたものにようやく発見できると静かな達成感と喜びを得られる。そのような見方を磨き、実践できるようになってから生活の美しさにより気づけたり、人生の充実さをよく実感できている気がする。日常に隠れている小さな宝を見つけ出すため、生活にはありふれている繊維や染織物と同じ素材で作品を制作し、日常にあるオブジェをよく作品のモチーフにしている。

素朴で平凡な日常用品に深みを感じる。なぜかというと、人間の手に頻繁に触れられているオブジェが私たちの抽象的と具象的な癖を覚えてくれると思うからだ。その特徴をピックアップし強調したく、オブジェの面影を反映している作品を作っている。今までモップ、スリッパー、カーペット、ザル、タバコ箱といったものを作ってきたが、オブジェを通して自らの思考を語るリミットのなさにポテンシャルを感じ、ものすごく楽しい。子供が新しいオモチャに目を向けるように、私もいつまでも制作の遊び心を守りたい。また日常の道を歩む途中に、何かの気づきを得られる可能性を想像すると胸が踊る。

 

【学歴】
2022 多摩美術大学 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 修士課程 在学中
2022 多摩美術大学 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 学部 修了

【主な展覧会】
2022 Tama Art University Student Exhibition Gallery Colony(ニューヨーク)
2022 Three Sketches for a Lost Year Field Studies(シンガポール)
2021 CUBE in CUBE WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2021 医術と美術 多摩美術大学TUB(赤坂、東京)
2021 Drawing Festival vol.1 Gallery Blue3143(青山、東京)
2020 日常に夢中 WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2020 IWAKAN Exhibition 女男 Vol.1 タタ bookshop / gallery(杉並、東京)
2019 Hua Hua 新宿眼科画廊(新宿、東京)
2017 NOISE Art Mentorship Showcase: Proposals for Waterloo Waterloo Centre(シンガポール)

【受賞歴】
2017 NOISE Award 入賞(シンガポール)

 

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