今ここ、小さな自由
日時・場所
2020年6月5日〜7月12日
why not?, 日本、〒153-0053 東京都目黒区五本木2丁目13−2 1F
イベントについて
why not ? 常設展 ”いまここ、の小さな自由” 展覧会会期:2020年6月5日〜7月12日 営業時間:13:00-19:00 開廊日:金ー日曜日、祝日 *それ以外は予約制でのご案内とさせて頂きます。
Peatix から作家による無料ガイドツアーをご予約頂けます。
ぜひこの機会に、作家との気軽な交流にご参加下さい。 参加申込は、https://whynot-09.peatix.com/ からご予約頂けます。
(covid-19感染症拡大防止対策の為、1時間1組限定の予約制となります。)
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本展では、緊急事態宣言の自粛期間中に作家によって制作された新作を含めた約20点の作品を展示します。 今回、協働で展示をする高野萌美と高屋永遠は、1990年代のバブル崩壊後の日本の首都圏に生まれ育ち、発展していった グローバル化の中で同時期にイギリスで美術を学んだ一方で、国際社会の保守化も体験します。 そして、コロナ禍における制作は、両者に日常の瞬間を改めて思い起こさせました。 高野は、車道に引かれたセンターラインを モチーフにした作品や、より布であることが明らかに示された作品を制作しました。高屋は、一瞬にして形の変わる雲を 精神の広がりに見立てた描画や、無数の小さな絵画を積み木のように即興的に組み合わせることの出来る作品を制作しました。 これらは、とるに足らない瞬間を素直にすくい上げ、感性に直接的に語りかけようとする試みです。 生きることの制限を自由を得るための力に変えて行こうとする姿勢。「今ここ」とは何処であるかを独自に模索し、 そのなかで見い出されて行く’生きている’という実感を身近な人々と共有する態度。それらが2名の作家に共通する要素です。 地域社会と人々が切り離され孤立を感じさせるものが既に多く存在する現代で起きたパンデミックに逼迫しながらも、 情勢の変化とどのように共存していくかのを考え、それぞれの作品制作にもいくつかの変化が生じました。 また、会期中は、実際の日常の体験や制作の変化などについて来場者とカジュアルに話し合いながら共有する機会を設けます。 (Social Distance の確保のため、1時間1組のみのご案内とさせて頂きます。) 境界を解き、他者や環境と共存していく美術の可能性をローカルな場所で探っていく取り組みは、分断された時代の中で、 多様性や優しさ、ゆるやかな連帯を蘇らせるために有効であることを願います。
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高野萌美 | Moemi Takano
現代美術家 1993 年生まれ 現在、横浜を拠点に制作する高野は、イギリスで現代美術を学んだ後、国内外の様々な場所へ出かけてはスタジオでの制作に戻り、 文字や言葉(Text)と布や糸(Textile)を用いた制作スタイルを確立してきました。2018 年ペルーのクスコでの滞在制作で、高野は現地の伝統的な 天然染色の技術と織物の歴史を学び、絵画制作の中で意識的に布や糸を扱うようになります。2020年初めにはインドでブロックプリントや 手織布の工房へ訪れ、さらに布に対する知見を深めました。高野は作品制作を通じて古代から現代まで人々が異教性や異文化との対峙を繰り返しながらものを作り生きてきた自身の思索を重ね合わせます。 【学歴】
2015 年 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(イギリス) ファインアートコース修了
【個展】
2020 年 I’d Rather Be Your Travel / whynot 東京
2019 年 いちばん幸福な休暇の支度 / トキワビル 303-a 横浜
2017 年 内爆する風景 / 岩崎ミュージアムギャラリー 横浜
2017 年 Intangible Surface / Spring Valley Brewery Yokohama 横浜
【グループ展】
2019 年 巣くう芸術家たち / Art Base Garden OBAEN - 大庭園 / 藤沢
2017 年 ART TAICHUNG 2017 / Millennium Hotels and Resorts 台中 台湾
2017 年 青春嶺 / 科元藝術中心 台中 台湾
2016 年 SIXTY / LUBOMIROV / ANGUS-HUGHES ロンドン イギリス
2016 年 On The Threshold II : Formal Presence / オリエンタル博物館 ダラム イギリス 2015 年 On The Threshold / オリエンタル博物館-ダラム大学、帝京大学 ダラム イギリス
【レジデンス】
2018 年 Arquetopia, Natural pigment instructional residency / クスコ ペルー
2016 年 BankART Artist in Residence /BankART1929 横浜
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高屋永遠 | Towa Takaya
画家・現代美術家 1992 年生まれ 現在、東京を拠点に制作する高屋は、2011年に渡英し、ロンドン芸術大学セントラル・セントマーティンズを経て、ロンドン大学ゴールドスミス カレッジで芸術学を専攻します。ジェンダー論に関心を寄せ、都市空間における価値観の生産と個人の均一化への抵抗を取り上げたことを機に、 言語による意味の生産やその原理に興味を持つようになります。高屋は、イメージの担う意味伝達の役割を、モチーフの解体を繰り返すことで’ 言語が意味をなさなくなる臨界点まで押し広げていきます。流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な 考察に基づき制作され、現象学的な出逢いを可能にする空間を生成します。高屋の生み出す作品んは、鑑賞者に現象学的な時間と空間の開示に身を 預けることを求め、共に空間へと入り込むよう促します。それが彼女の作品の経験です。 また、日常的にアートがある場所づくりの実践として、2019年11月に祐天寺・昭和通り商店街にwhy not ?をオープンし作家として活動しながら、多数の作家と協働する事で街にコミュニティーアートスペースのような場所を作っています。
【学歴】
2015 年 ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ 芸術学士 修了 2012 年 ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーティンズ ファンデーションディプロマ修了
【主な活動歴】
2020 年 Things may or may not be useful but beautiful / MONKEY GALLERY Daikanyama、東京
2019年 Audacity Project / ジュロン シンガポール
2019 年 Arcus Pride Art Exhibiton / Clifford Chance International Law firm Tokyo, 東京
2019 年 ART FAIR TOKYO 2019 小林画廊 / 東京国際フォーラム, 東京
2018 年 Smile of Flowers 小林画廊, 東京
2017 年 Adobe MAX Japan - Blue Art Bush , パシフィコ横浜
2016 年 Enter 東京藝術大学音楽学部大学会館展示室, 東京
2016 年 On The Threshold II : Formal Presence / オリエンタル博物館 ダラム イギリス
2015 年 On The Threshold / オリエンタル博物館-ダラム大学、帝京大学 ダラム イギリス
2014 年 LAW TALENT 2014,/ Dalston Depertment, ロンドン、イギリス
2012年 アート亀山トリエンナーレ/ 三重県亀山市商店街
2009年 第83回国展/ 新国立美術館, 東京
【キュレーション】
2020 年 伊藤有沙個展 INTERWOVEN/ why not, 東京 2010 年 Infomani 2010年代を巡る表現 / 慶応義塾大学来往舎ギャラリー、神奈川
オンラインビューイング
360度写真で展示がご覧いただけます。中央のカーソルを作品に合わせると詳細な情報が見られます。詳細はこちらからご確認ください。