高屋永遠・高野萌美 二人展「THE INEVITABLE Part 2: the show」

日時・場所

11月06日 17:00 – 11月23日 19:00
why not?, 日本、〒153-0053 東京都目黒区五本木2丁目13−2 1F

イベントについて

THE INEVITABLE Part 2: the show
会期:2020年11月6日~23日
開廊時間:金曜日~日曜日 13:00-19:00 *初日は、17:00-20:00まで
*感染症対策の為、場合によっては入場制限を実施致します。
ライブ配信: 2020年11月13日(金)20:30-
トーク出演者:高野萌美、高屋永遠、松本友也(Rhetorica)*五十音順
視聴方法:ギャラリーHPからご視聴頂けます。 

この度、why not?では2020年11月6日(金)から11月23日(日)までの期間、主宰・高屋永遠と所属アーティスト・高野萌美による二人展『THE INEVITABLE』を開催する運びとなりました。 

開廊一周年に際しての本展は、「アーティストが集い、互いに刺激を与えあう空間を。」という視点に今一度立ち返り、アーティストによる約2週間の滞在制作を経て開催される実験的な試みです。制作現場の共有によって生まれた二人の対話が反映された新作や旧作を合わせて25点をご覧いただけます。

同時代を生きる二人のアーティストは、常にある種の「制限」ともとれる”The Inevitable”(避けられないもの)に晒され、揺れることを自覚し、そしてそのことを前向きに引き受けます。それは与えられた性別や国籍をはじめとするアイデンティティであり、時代や社会環境から受ける影響であり、作品制作に欠かせない知的/肉体的な労働であり、さらに根源的には時間や空間に存在していることそれ自体でもあります。 

高屋永遠(b.1992)は現在に至るまでキャンバスに油彩という伝統的な手法で絵画作品を制作し、とりわけ人間が身体を持って生きることの喜びや苦しみの表象を探究する『Proposition』シリーズをライフワークとして展開してきました。加えて近年は、人間の身体を描く大画面の制作と平行して、生命そのものの在り方に対する考察を深めるべく、青い絵具を用いた絵画作品群を精力的に発展させています。

高野萌美(b.1993)は絵画を構成するキャンバス=布への興味から出発し、布が抱える社会・文化的背景と美術史が混交する地点を模索しています。近年は紡ぎ、染め、織り、刺繍などの布の生産過程に自ら関与し、できたものをあたかも大量生産された材料であるかのように大胆に使用した平面・立体作品を制作することで個の営みが持つ儚さと強さを表現してきました。 

彼女たちは、個人の考えや意見を公に発信することが容易になった今日においても、芸術的行為を通してなされる発話は他の媒体に劣らず有効であり、特異なものになりつつあると考えます。紹介される新たな作品は挑戦的であるにもかかわらず、見るものの生を肯定し、鼓舞することでしょう。

是非とも、この機会にご高覧ください。