鍛治ちえみ


Chiemi Kaji

 
 

略歴

1964年生まれ。1997年に珠洲市陶芸センターへ入所し、2000年に自宅横へ陶房を開設。2005年石川県伝統工芸専門技術者に認定され、2013年に窯を築いた。2022年にはアクセサリー講師資格も取得。粘土の削りカスを溶いて筆で叩きつけるなど独特の肌理を生かし、蚊遣器やキャンドルポットなど暮らしに寄り添う器を手がける。2024年の能登半島地震で自宅・陶房・窯すべてが倒壊するも制作を続ける。珠洲焼創炎会理事。

Instagram:@chiemikaji

作品への想い

珠洲焼づくりは、地元の土を採るところから始まります。粘土は、できてもすぐには使えません。1〜2年ほど寝かせ、ようやく粘りが出て使えるようになります。この奥能登には「能登はやさしや土までも」という言葉が伝えられています。土までもやさしい——そんなこの地が、私は大好きです。地元の土から起こした粘土で、自分らしい作品を日々つくり続けています。

制作活動への想い

珠洲の土を使い、珠洲で焼く強い還元の炎で焼かれた素朴で力強い作品の魅力にひかれて、珠洲焼のとりこになり、今に至ります。
薪の窯は、毎回色々な表情の作品を生み出し、ますます私の意欲を掻き立てます。
震災にあい、土を触れない時間を過ごしてからは、作陶できることが当たり前ではないことに気づき、土と炎と対峙する喜びを感じています。
日常の暮らしの中に、珠洲焼という灰黒色の作品が、彩を添えられるよう気持ちを込めて作陶しています。