高屋永遠 作品展「桜時」


アーティスト・高屋永遠による展示会が、2023年3月27日から4月2日の会期で開催されます。本展では、代表作である「桜のシリーズ」から25作を出展します。

2020年より制作を続けている「桜のシリーズ」は、これまで3度にわたって個展を行ってきました。そのたびに作風にも変化が生じており、各時期の作品にそれぞれ固有の魅力が備わっています。今回の展示会は、そうした異なる時期の「桜」が一堂に会する初めての機会となります。

当シリーズは、曖昧な存在感覚の探究を「桜」というモチーフに託す形で始められました。その探究は、作家の意識の変化を経て、徐々に外へと開かれていきます。そして淡く明るい色彩の試行を経て、生の肯定としての「Joy after all」へとたどり着きました。その変遷の過程と成果を、ぜひ会場でお確かめください。

【展示概要】
会期|2023年3月27日(月) ~ 4月3日(月) *会期中無休
会場|AK-4 GALLERY
時間|11:00 -19:00(最終日は17:00まで)
住所|153-0042 目黒区青葉台1-15-3 AK-4ビルディング 3階
入場|無料

「再会」

2021
Pigments and oil on linen canvas
(727×500mm)

私たちの認識の領域、そして感じてはいるけれども言葉にはならない場所。その境界を行き来するなかで発見した概念や感覚を、ひとつずつ拾い集めるように思索しながら、身体を通してそれらを作品世界へと再構成する──これが私にとっての「絵画を描くこと」です。

この3年間、「薄紙を剥ぐように/ slowly but surely」「桜時/ Timelessness」「Joy after all / 花信風」という3つの個展を行いました。
主題としての桜との出会い、桜に宿る気配を捉えるための色彩の可能性の追求、そして、自他の境界あるいは接面としての線の再解釈。

桜というモチーフを中心に据えたことで、彼岸と此岸、記憶と忘却、個と他者、時間の移ろいといった概念たちが、私のなかで絵画表現の可能性の探究と結びつき、作品制作が発展していきました。

桜のシリーズは今の私にとって、「世界」と「私」についての理解を深め、「生きていること」についての信頼を養い、世界の捉え方を更新する営みに繋がっています。
最終的に導き出された「喜び」──それは、苦しみや悲しみをも含んだすべての先にある、超越的な情動のように思えます。
─高屋永遠─

「春光」
2022
Pigments and oil on linen canvas
(727×500mm)

「花信風」
2023
Pigments and oil on linen canvas
(800×800mm)

【販売について】

<展示の原画作品>
2023年3月27日(月)11:00より会場にて販売を受付、メールでのお問い合わせも対応いたします。
お問い合わせ|info@whynot.tokyo

<物販>
2023年3月27日(月)11:00より会場とオンラインストアにて、高屋永遠 オリジナルTシャツ及びトートバッグを販売します。
オンラインストア|https://whynot.tokyo/collections


高屋永遠(たかや・とわ)/ 画家

1992年東京都生まれ。
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ卒業。
2022年現在、東京を拠点に活動。

流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。

Instagram: @towatakaya
公式HP:https://towatakaya.com/