活動報告

大阪・関西万博 第3回日本国際芸術祭に出展

 

2025年7月2日(水)〜7月6日(日)、大阪・関西万博会場 EXPOMesse「WASSE」にて開催される第3回日本国際芸術祭に出展します。

本展では、2025年5月に珠洲焼作家達共同で焼成した作品を中心に展示・販売いたします。

万博という大舞台での出展、日本国内だけでなく世界中の多くの方々に、珠洲焼を実際に手に取っていただき、その魅力を知っていただくことが作家たちの願いです。

 

開催概要

会期:2025年7月2日(水)〜7月6日(日) 
会場:大阪・関西万博会場 EXPOMesse「WASSE」B-⑥⑦ 
開催時間:10:00~20:00 
※最終日は、10:00~12:00まで 


珠洲焼の産地である珠洲市では、2024年の能登半島地震とその後の豪雨により、窯元22基すべてが損壊・浸水などの甚大な被害を受けました。現在も復旧の目処が立たず、活動の継続が困難な作家も多くいます。

こうした状況のなか、市が運営する「珠洲市陶芸センター」の共同窯を活用し、作品の焼成が行われています。

2025年5月には、地元に根ざした熟練の作家と、移住して珠洲焼に取り組み始めた若手作家たちが一緒に参加する共同焼成が実施されました。これは、技術や経験の共有だけでなく、新たな関係性を築く場にもなりました。

 

共同焼成の様子はこちら

 

新しい関係性と、新しい窯の中から生まれた、できたての珠洲焼。ぜひ会場で、珠洲焼が持つ新たな息吹を感じてみてください。

 

Gentle Black and Swaying Blue
Suzu Ware Support Project

This project supports the recovery of Suzu ware after the 2024 Noto Peninsula Earthquake.
Through joint firings, exhibitions, and outreach, we aim to help artists rebuild and sustain their work. It is a collective effort to revive local traditions and cultural resilience.

Artists who lost their own kilns in the Noto Peninsula earthquake came together to fire their works in 
a communal kiln in Suzu City. Young artists also took part in the initiative, making it a meaningful opportunity for skills and experiences to be shared across generations. Many of the works on display at this exhibition were created during this joint firing.

万博連動の企画展『やさしいくろとたゆたうあお』がNHKの取材を受けました

 

2025年7月2日(水)〜6日(日)、大阪・関西万博会場 EXPOMesse「WASSE」にて開催される企画展『やさしいくろとたゆたうあお』が、NHK金沢局の取材を受けました。

本展は「日本国際芸術祭」の心構えとして、株式会社宙と⼟の企画により実施され、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の伝統工芸「珠洲焼」の作家たちの作品が出展されます。

NHKの報道では、震災を経て再び火を灯した珠洲焼の魅力と、出展作家たちの想いが丁寧に紹介されています。

▶︎ NHK報道ページ:
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20250620/3020024307.html

共同焼成レポート ゆるやかな共助の関係性を目指して

 

 

5月も後半に差しかかったころ、まだ春の残りが空気に残る珠洲で、ひとつの窯に火が入りました。

再建されたばかりの珠洲市陶芸センターの共同窯に、作家たちが作品を持ち寄り、ともに焼成に取り組む様子をご紹介します。


この窯を囲んだのは、震災前から珠洲で制作を続けてきた作家や、最近移住してきた若手陶芸家たち。普段は個々で活動している彼らが、同じ火を共有し、焼きあがった作品を一緒に見守った一週間でした。

この共同焼成には、焼き物を焼くだけでなく、もうひとつ大切な目的がありました。


ここ数年で珠洲には移住者が増え、新たに制作を始める若手も少なくありません。 今回の取り組みでは、そうした若手と地元に根ざした作家たちが、自然に助け合い、技術や作業を補い合える“ゆるやかな共助の関係”を築くことも目指しました。

「焼成に参加したい」と声をかけられる空気、「ちょっと手を貸して」と頼れる関係。

そんな日常のやりとりが、珠洲焼のこれからを支えていくはずです。


参加者のコメント

何に気を配りながら動いているのかを見聞きして、自分なりに頭を整理しながら作業ができ、とても良い経験になった。

先輩方と共に焼成でき、いろいろと楽しく勉強になりました。なかなか皆さんとゆっくり話す機会もあまりないので、とても貴重なお時間でした。


尚、若手参加者の参加度合いには課題も残りましたが、それも含めて今後の関係づくりへのヒントになりました。

 

大阪万博で展示販売

この火から生まれた器たちは、

2025年7月2日(水)〜6日(日)、大阪万博で開催される「第3回日本国際芸術祭」にて展示販売されます

共助の関係性、新しい窯の中から生まれたばかりの珠洲の器。

現地では作品に触れ、珠洲の作家たちの声にも出会えます。
ぜひ、珠洲の今を映した器を、あなたの手で確かめてください。